「あの場所で君を見つけた時、
手錠で繋がれてるのを見た時、
君が昔の話してくれたのを思い出してさ、
自分でも覚えてないくらいアイツぶん殴った。
顎外れてた。
けどまだ全然足りない。」
彼がポツリポツリと呟く。
それに対し言葉が出てこない。
「.........本当に生きてて良かった。
本当に。
俺のがおかしくなりそうだった。
守れなかった分際が言えた事じゃないんだけどさ」
そう言って彼はフッと力無く笑う。
「だからもう、
会わない方がいいって思ったんだよ。」
そう言う彼の言葉に耳を疑った。
...........なに、どういうこと。
