一匹狼と野良猫。



「言い訳ばっかすると、
このまんま連れてくけど?」



急に持ち上げられた格好はお姫様抱っこの様な

彼と向き合う形で顔が近い。

それでもいいの?と彼は意地悪そうに言う。



「お、おんぶでお願いします......」

「ん。」



満足そうな彼の背中に渋々身を任す。

彼の背中は広くて、あたたかい。