一匹狼と野良猫。



彼の言葉に確かに.....と痛感する。

滉牙さんにおんぶされるなんて

また心臓が五月蝿くなってしまう。


そんな事を考えていると、


ズルッ!!


「ぅひゃっ!!」

「わっ!!」



尻もちを付く事なく、

滉牙さんの腕にすっぽり収まる。

階段を踏み外してしまった様だ。



「........ぶっは、ぅひゃって.......
なに今のめっちゃ面白い。」

「わ、笑うとこ そこですか。」



嬉しそうに笑う滉牙さん。

ゆっくりと階段に座らされる。


一瞬だけきゅーと抱き寄せられたかと思うと、

パッと離れた。