「今こっち見んの禁止」 そう言ってまた頭をわしゃわしゃされる。 その仕草に自分も顔が熱くなる。 「み、見たいです」 「やだ」 「ずるいです」 「やだ」 もどかしい感じと、 きゅーと胸が締め付けられる感じが混ざって 変な感じ。 「そろそろ部屋戻ろ」 パッと離れる滉牙さん。 辺りを見ると、日が沈みかけていた。 「.........はい」 ぐーっと伸びをする彼の背中を見つめる。 もう、帰っちゃうのかな。