「私は、あの時、助けに来てくれて
滉牙さんの姿を見た時、本当に嬉しかったです。
凄く安心したんです。
意識も朦朧としてて、
本当に死んじゃうって思ったけれど、
滉牙さんが現れて、出会った時の事
思い出しました。
この人は必ず私を助けてくれる
ひーろー.......?みたいな」
「ぶはっ」
急に吹き出す滉牙さん。
「良いように言い過ぎだから。」
照れ臭そうに笑う滉牙さん。
「ほ、本当です。本当にヒーローです」
「うん、わかったから......
そんなに言われると、どうしていいかわかんない」
彼はそう言って頭を掻く。
照れている滉牙さん。
珍しい。
チラッとこちらを見て顔がパッと離れて
頭をわしゃわしゃと撫でられる。
