「彼女が襲われたのも、君を守れなかったのも、 全部、俺の注意不足。 アイツをなんとかしなきゃって一心で ちゃんと冷静な判断出来てなかった。」 彼はそう言ってゆっくり手を繋ぐ。 彼の温もりが伝わってくる。 「全部周り見てなかったのは、俺の方。」 下を向く滉牙さん。 トク、トク、と自分の鼓動が聞こえる。 「怖かったよな、苦しかったよな。 辛かったよな。」 そう言って彼は握る手に力を込めた。 滉牙さん。 何故あなたは、 自分しか責めないの。