一匹狼と野良猫。



「君は何も心配要らないよ。」



そう呟く医師の方を向く。



「君からは、彼らの
愛情を沢山貰っているのが伝わるよ。

こうやって薬物乱用して運ばれてくる人は
結構多いんだけれど、
植物状態やパニック障害が残る人もいる中で

君は奇跡的に平気そうだ。

2度と目覚めない人もいるんだけれど、
君は自分の意思で目覚めた。

君は本当に彼らを信頼し、
彼らも本当に君を愛しているんだねぇ。」



嬉しそうに頷きながら話してくれる医師。



「夢を........見ていたんです。」

「ほう、どんな夢?」