「おかえり。」



クマから声がした。

驚き、大きく目を開く。



聞き覚えのある声。

いつも優しく囁いてくれた声。

1番、



好きな声。



滉牙さん。

滉牙さん。



クマのぬいぐるみをギュウッと抱き締める。

そうだ、

私はここにいる場合じゃない。

行かないと。