意識が朦朧とする中、

自分を呼ぶ声がする。

救急車のサイレン。



ボヤける視界の中。

聴診器で心音を聞く救急隊員。

隣りでこちらを見つめる滉牙さんとタイガさん。



自分なのに、自分じゃないみたいな感覚。

痛みも苦しみもない。

寒さ温かさも感じない。


そして、またスーッと意識が遠のいて行く。




夢を見た。

暗闇にポツンと立つ自分。