一匹狼と野良猫。



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冷たくひんやりとした物が手首を包み、

腕がゆっくりと挙げられる。


ジャラ、ジャラ、カチッと金属の音がする。



意識が戻ってきて目を薄く開く。

ここ、は.......

辺りを見回すと見たこともない広い空間。


錆びた鉄製の壁、天井は錆びて

所々穴が空いている。


何故かボロボロのドラム缶や

鉄パイプなど、金属類が散らかっている。

どこかの倉庫らしい。



自分が座っているのはボロボロのパイプ椅子。

そして両腕が挙げられていて、

見上げると壁の鉄骨と自分の手首が

手錠で繋がれていた。



見覚えのある手錠。