一匹狼と野良猫。



「お、おはよう、ございます。
すみません、起こしちゃって」

「んーいや、
ちょうど起きる予定だったから良かった」




くあー、とあくびと伸びをして

彼は上半身を起こした。




「.........やっと仕事がひと段落したから
書類提出しに行かないと」

「お、お供します」




両手いっぱいでは抱えきれないくらいの

資料と本がデスクに並んでる。




「いや、こんくらい全然大丈夫だよ。

あ、でも1人になっちゃうから......
一緒に行こうか」



微笑む彼に、心が満たされる。

顔が熱を持つ。