一匹狼と野良猫。


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ふと目が覚める。

小鳥のさえずりが遠くで聞こえる。

.......今日は自分の部屋だ。


クマを抱きながら寝ていたようで、

腕の中にはふかふかのクマ。


目を擦りながら昨晩の事を思い出す。

えと、昨日は滉牙さんに急に

頭わしゃわしゃされて、

なんでか胸が熱くなって......

それで、急に眠たくなって、


そこから覚えてないや。

とりあえず、リビングに向かおう。



リビングに向かうと、ソファーに寝転ぶ滉牙さん。


急いで自分の部屋から毛布を持ってきて、

今回は起こさないように、ダイブしないように

そっとかける。



彼の肩まで毛布をかけると、腕を掴まれた。




「.......んー?
あ......起きた?」




本当につい今起きた様で彼は寝起きの声。

び、びっくりした。