.........凄く落ち着く。

隣りに座り直すと、彼は首を傾げる。



「眠い?」



そう言う彼に、眠い。と答えたいが、

まだ一緒に居たくて首を横に振る。



「嘘、目虚ろなくせに」



滉牙さんの方を見上げると、

彼はビクッと反応する。



「その顔もうしちゃダメ」



そう言って彼は頭をこちらにコツンとぶつける。

.........寝たくない。

この落ち着く時間が、終わってしまうのが怖い。


おかしいな、少し前までの自分は

早く終わってしまえと願っていたのに。