「じっとしてて」



落ち着く彼の声に身体が固まる。

そして、容器から零れた雫は目に入る。

咄嗟にギュッと目を閉じ、瞬きを繰り返すと

目が痛くなくなった。



「ほら、こっちも」



そう言って彼はまた手を添え、

目薬を注してくれる。

瞬きをすると、両目とも楽になった。



スースーする。

目の爽快感にギューッと目を瞑る。

それを見た彼は、フッと笑う。