「でも、玲花さんのお料理......
ちゃんと食べてますよね。
滉牙さんが嫌いな物もあった気が.....」
「食えるか食えないかって言ったら
食えるけどさ、嫌いなだけで。
アイツ俺が嫌いなの分かってて
ワザと出してくんの。
言い合いになった後とか、
俺の嫌いなもんばっか出すからね。
ほんとタチ悪い姉貴。」
そう言って彼は凄く嫌そうな顔をする。
それでも頑張って食べている滉牙さんに
微笑ましく思う。
「残さずにちゃんと食べてるので、
滉牙さんも偉いです」
「残したら何されるか分かんないからね」
「なるほど......」
苦笑いの滉牙さんに気の毒に思いながら
やはり2人は仲が良いんだなとしみじみ思う。
