一匹狼と野良猫。



「そういえば、嫌いな食べ物とかないの?」

「嫌いな食べ物........」



今まで自分が食べてきたものを

頭の中で思い浮かべるが、

残飯や無理に口に突っ込まれた記憶しかない為、

返事に困った。



「嫌いなの無い?めっちゃ偉いね」

「そうなんですかね......」

「俺にんじん嫌いだもん。
あと きゅうり、ピーマン......あとなんだっけ」

「野菜苦手なんですね」



彼の意外な一面がまた見れた気がして嬉しい。