一匹狼と野良猫。



「........えっ」

「ん?」

「れ、玲花さんは.....」

「やだ、2人がいい。」



滅多にない彼の我儘に新鮮な気持ちになる反面、

玲花さんには申し訳ない気持ちがモヤモヤと残る。



「モデルの撮影でアイツと2人で出かけてたけど
俺と2人で出かけたことないじゃんね。

だから2人がいい。」

「あ.......なるほど」



妙に納得してしまった自分がいて、

確かに滉牙さんと出かけたことがない事に

またもや申し訳なさを感じる。