リビングへ行くと彼の姿はなく、

玲花さんがソファーに腰掛けていた。

こちらに気づいた彼女は、優しく微笑む。



「おはよう、ゆいちゃん♪
いっぱい寝れた?」

「おはよう、ございます」



彼女の笑顔に心が落ち着く。

........滉牙さん、何処だろう。

自室にも居なかった彼を探すが、

リビングにもその姿は無い。



「コウね、会社に行っちゃったのよ〜

すぐ戻ってくるみたいだけれどね」



彼を探していると察したのだろうか、

玲花さんは優しく答えてくれる。