「大丈夫。
どっか置いてったりしないから」



彼はそう言って、自分の方へ抱き寄せた。



「.......こう、が、さん」

「ん?」



私の頭に顎を乗せて、短い返事をする。

........あったかい。



彼の腕の中に居ると心まで温まる。

自然と瞼が瞳をフタしようとする。

......まだ、眠りたくないよ.......