「確信はなかったから、
なんとなくなのかって思ってたけど

ごめん。

また思い出させちゃって。」



申し訳なさそうに謝る彼に懸命に首を横に振る。



「でもやっと、これで
君がどんだけ苦しい思いをしてきたか
身に染みてわかったよ。」



そう言って彼は抱き締める力を強くする。

震える身体。