「ひっ!いや!!」



同時に激しい頭痛に襲われる。

目がチカチカし、キーンと激しい耳鳴り。



ガチャッ



部屋の扉が開き、虚ろ目でそちらを見ると

玲花さん。



「ゆいちゃん!??大丈夫!?」



彼女の姿に少し身体が軽くなり、

そちらに手を伸ばす。



が、扉の奥にアイツの幻覚が見えた。

ニタァッと笑うその顔に、全身が硬直する。