え?
「なんで?」
「あんた、絶対に自分の意志を曲げないしバカ正直で、頭いいし。正直ウザいくらいだけど、あんたのお陰であたし達は助かってるから。」
「え?助かってるって…何が?」
「この間、あのクソうざい古典の先生にはっきり言ってくれたでしょ?あれは中々言えないよ。いくらあたし達でも。」
そう。確かに私は古典の先生が嫌いだった。訳の分からない事ばかり言って、少しでも生徒が反抗したら勝手に切れる。そんな時間が本気で嫌だった私は、つい先週はっきりこう言ったのだ。
「こんな時間いります?自分が訳の分からない事言ってるくせに、私達がちょっと反抗したら勝手に切れるなんて、どれだけ自分勝手なんですか?申し訳ありませんが、そんな訳の分からない事を聞く為に私達はこの場にいるんじゃないんで。」
そう言って、その場から離れた。