「うん、そう。今年の仕事は今日までかな」

「それはいいね、俺は年末も年明けも忙しくなりそう」

 目の前に立つ驛さんは高校の頃の同級生らしく、正直名前も顔も覚えがなかったが、クラスメイトには間違いないらしい。

 鎌堂に誘われ、今年のイブは高校の仲間……と言っていいのか、とにかく彼らと集まった。

 学生の頃に特別仲の良い生徒といえば、中学の時から俺を気にかけてくれていた鎌堂くらいしかおらず、同性だった山岡は何となく記憶にあったものの、もう一人来ていた鮎原さんもサッパリだった。