「何も言わなかったから、二人だと思ってた」 「私、お邪魔だったかな?」 「そういうわけじゃないよ」 鮎原さんのこと嫌いじゃないが、いつも一歩引いてしまう自分がいる。苦手になってはいけないし、仲良くならなくてはいけないのに、鮎原さんの言う“ピンときた”の表現で言うならば、俺はピンときていない。