中には薄暗く少し肌寒かった

その奥には椅子に座って
縛られて眠っている花の姿と
近くには元姫である莉々とその仲間


その仲間は見たことある
人間ばかりだった。
そう…休戦中だった雪華


莉々と手を組んでいたのだった。


「浅川。お前らがいたとはな」



そう莉々の隣には
雪華の総長である浅川直人がいた


「これはこれは龍蘭の総長
山刀じゃねぇかよ。どうした?」


「どうしたじゃねぇよ。
うちの姫返してもらおうか?」


「それは出来ねぇお願いだな?
うちの姫が許さねぇよ?」


その言葉を発した直人は
近くにいた莉々を抱き寄せた

その行動に莉々は顔を赤らめ
こう口にした。

「絶対に返さないよ
翔が…龍蘭が解散しなきゃね」