流星と智洋は
さっそく倉庫から走り出した。

その後ろには手下が何人か
付いていくように走り出した


「お願いだ。花無事でいてくれ…」

翔は微かな声でそう呟いた。
その声に唯一気付いたのは
優羅だった。


その表情は今にも
泣き出しそうな悲しい顔。


優羅はそんな表情していた翔を
初めて見たのだった
いつもは先頭に立つ総長で
みんなの憧れでもあった

そんな総長でも大切な人がいないと
これほど変わるのかと心の中で思っていた
それだけ、花は大切な人なんだと
改めてそう確信した。


そして数時間後
残りの翔、優羅、京は手下と共に
救出しに倉庫を後にした。