場の空気に緊張が走った
それはそのはず、ついさっきまで
気をつけなきゃ行けないと言っていた
奴が先に仕掛けてきたからだ。


「嘘だろ…なんで転校なんか」

「今日、理事長室に居たらな
パソコンでメールが来て開いたら
その内容だった。開いた時にはもう遅くてな
決定事項になっていたんだよ。」

「てことは、それを開いたら
決定事項になるって言う仕掛けか?」

「あぁ。理事長の俺はどんなメールも
見なきゃいけねぇ立場だから
それを真飛は使って来たんだろう。」

「直人の義理の兄貴か…
莉々が協力を求めたんだろうな……」