「となると、莉々の奴は
勝てそうな花に標的を乗り換えて
俺に、そして龍蘭に復讐するつもりか。」


翔の顔はいつしか
怒りを露わにしていた。
その顔は龍蘭総長の紅狼だった


「どうするつもりだ?紅狼」


今まで翔と呼んでいた、智洋が
族モードに入ったと同時に
京、優羅、流星の3人の目も族モードに


「決まってるだろ。今度こそ
雪華と全面戦争でケリをつける
白兎、黒鳥、翠虎、蒼狐。いいな?」


「「「「おう。」」」」


翔は幹部4人にそう告げると
そのまま花の方に近寄って行った。
彼女を見ると少し怯えているようだった
その彼女の頭を優しく撫でながら


「花、心配するな。
何があってもお前を守るから」