「あなたは……?」

花は恐る恐る話しかけた
すると女の子は
急に近付いてくるなり怒った表情で


「あんたなんかに、翔は渡さない
あそこの座なんて絶対渡さないから」


と言い花を思いっきり睨んだ
言われてる本人は
何故自分がこんなこと言われるのか
さっぱり分からないし
睨まれる理由もわからなかった


「あなた、文句言う前に
名前を名乗ったらどうなの?」

花は少々強気で彼女に言い放った
すると彼女は


「私は浦野莉々(うらのりり)
本来、翔の隣にいる女よ」

「翔の隣にいる……?」

「ええ。そうよ本来ならね」

「ど……どういうこと………」

「知りたいなら翔本人に聞く事ね
というか、これからあなた酷い目合うわよ」