「ほんと。俺らって
お互いがお互いを支えてるよな…」

翔はボソッと口に出した

兄貴から受け継いだ龍蘭
兄貴みたいに俺は強くないけど
全国トップを守り続けていた
兄貴みたいに今度は俺が守らなきゃ……


胸に秘めている思いを
また思い出していた。


いつも兄貴の後ろを追っていた
でも同じレベルになることは無かった
でも兄貴は龍蘭を愛してた


それだけは同じレベルに
到達出来たんかな……


「翔………?」


昔の事を振り返っていると
目を擦りながら花が話しかけてきた


「起こしたか?」

「ううん。起きちゃっただけよ」