兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》

お兄ちゃんは、うちの高校の制服を着た涼子(リョウコ)さんと並んで、笑顔で話している。



涼子さんはうちの近所に住んでいて、小さい頃何回か一緒に遊んでくれたことがある。



涼子さんはお兄ちゃんと同級生だけど、長いストレートの黒髪をかきあげた彼女は大人の女性みたいに見えた。



もうお兄ちゃんの気配を感じない場所に行ってしまいたい。



私は、東京のガイドブックを手に取った。