誠也は、元気にしてるだろうか。



私は、誠也のことが心配だった。



学校が終わったら、制服を着たままスーパーで買い物をして誠也の家に向かった。



「美衣、来てくれたんだ……」



玄関のドアを開けた誠也は、ずいぶん疲れた顔をしていた。



「誠也、元気にしてるかなと思って……
お邪魔して、夕飯作ってもいい?」



「ありがとう。
父さんまだ仕事中で、俺しかいないけど……」



誠也はドアを大きく開いて、私がぶら下げていたスーパーの袋を持ってくれた。