一人の男として、美衣を手に入れたい訳じゃない。



兄として、好きでもない男と付き合おうとしている馬鹿な妹を止めよう。



そう決めた俺は、風呂から上がると妹の部屋に向かった。



幼い頃はよく一緒に遊んだが、こんな時間に妹の部屋に入るのは久しぶりだ。



俺は、兄として妹の部屋のドアをノックした。