小学生の時は、勝手に動いて迷子になってしまった。



今度は迷子にならないように、言われた通りライオンの赤ちゃんの前で待つことにした。



ふわふわしたライオンの赤ちゃんの兄弟は、仲よくじゃれ合っている。



私は、この無邪気なライオンの赤ちゃんがうらやましかった。



こんなに仲がいい兄弟も、大きくなったら離れ離れになってしまうだろう。



私も、小さな頃に戻りたい。



お兄ちゃんと仲よく手をつないでいた頃を思い出したら、胸が苦しくなった。