兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》

「家族は、妹だけじゃない。
美衣は、ずっと俺の妹だった。

だけど、これからは……」



お兄ちゃんは、まっすぐ私に視線を向けた。



「美衣、俺と結婚してほしい」



「お兄ちゃん……」



「大学卒業したら迎えに来るから……
それまで待っていてほしい。

美衣は、これからもずっと俺の家族でいてくれるか?」



私の目から、涙がこぼれ落ちる。



私は、ずっと私のお兄ちゃんだった要にうなずいた。