兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》

「ありがとうございました」



お店を出たお兄ちゃんと私の胸元には、おそろいのネックレスが輝いている。



お兄ちゃん、どうしちゃったんだろ……



お兄ちゃんの考えていることがよくわからなくて、私は少し離れて歩いていた。



「少し歩こうか……」



「うん」



私は、お兄ちゃんと並んでショッピングモールを出た。



ショッピングモールの入り口にあった大きなクリスマスツリーは、もうなくなっていた。