朝、目が覚めると、私の枕元に小さな袋が置いてあった。



透明な袋に、赤と緑のクリスマスカラーのリボンが結んである。



透明な袋の中には、ふわふわした小さなクマのぬいぐるみがピンクのマニキュアを抱えて座っていた。



サンタさんが来てくれるなんて、何年ぶりだろう。



サンタさんの正体が自分の親だと気づいた頃から、サンタさんは来なくなっていた。



私はプレゼントを用意してくれたお父さんとお母さんの気持ちが嬉しくて、その袋を持ってリビングに駆け下りた。