「ごめん……

てか、なんでお前そんなに怒ってんだよ。
別に、俺が彼女と何してもいいだろ……」



あいつは、何も答えなかった。



「さっきは悪かったよ。お前の財布玄関に置いといて……
これから、お兄ちゃんとクリスマスの飾りつけしようぜ。

この前いい飾りたくさんあったし、一緒に買いに行こう。

お前がほしいやつ、俺が買ってやるよ」



理由はわからないが怒っている妹の機嫌をとるため、俺は精一杯優しく話しかけた。



「そうじゃない……
そうじゃないんだよ」



妹はうつむいて、ポロポロ泣き出した。