兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》

「普通、こんな場所で告白するか?」



俺たちが立っているのは、雑貨屋のレジの前だった。



「ごめん、もう一回別の場所でやり直そっか?」



「そういう問題じゃないけど……」



「好きでもないやつから告白されても迷惑?」



「いや……迷惑じゃない」



上目遣いでのぞきこんできた涼子に、俺は目を伏せた。