兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》

「好きな人いないんだったら、私、立候補してもいいかな?」



「……どういう意味だよ」



「私、要の彼女になりたいの……」



「それ、本気で言ってる?」



涼子は、俺から目をそらさずにうなずいた。



「私、要のことが好き……」



涼子は、恥ずかしそうに微笑んだ。