「俺もだよ、美衣……」



お兄ちゃんが言った『好き』は、私の好きとは違う。



だけど、それでもいい。



妹として、お兄ちゃんの側にいたいと思った。



「美衣、見ろよ……すげぇ綺麗だ」



私は、お兄ちゃんの腕の中でクリスマスツリーを見上げた。



「本当だ……すごく綺麗」



青白く光るライトが、クリスマスツリーを包んでいた。