兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》

私の目から、ポロポロ涙がこぼれ落ちる。



この13年間、私のお兄ちゃんでいてくれた要に、ひどいことを言ってしまった。



いつか、こんな日が来るんじゃないかと思っていた。



要と私は、血のつながらない赤の他人だ。



仕方ないことなのに、要にはまだ私のお兄ちゃんでいてほしいと思ってしまう自分がいた。



だけど、私はお兄ちゃんとしてじゃなくて……
要のことが好きだ。



私は、要がお兄ちゃんになってくれた日のことを思い出した。