暗闇に光が差す日




休日になり、僕は、晴樹と散歩をしていた。僕と晴樹は仲良しだ。そのためなのかは、僕自身知らないが、晴樹の友達と晴樹が「兄ちゃん!」と僕に抱きついたりしてくる。

僕は、良く年下に好かれる。同級生よりも下級生の方が友達が多いような気がする。

「…晴樹、助けて」

僕は、散歩している途中に、偶然出会った晴樹の友達に抱きつかれていた。

「そう言われてもね…」

晴樹は、困った顔で僕を見ていた。その時、僕の脳裏に写ったのは中学一年生の時の記憶だった。



とある日の夜。晴樹は「兄ちゃん、一緒に寝よ?」と問いかけてきた。

僕は、1人で寝たかったから「嫌だ」と答える。すると、父が「どうして、冷たいことを言うの!」と怒鳴る。

「……っ!」

自然と零れてくる涙を堪え、僕は寝室へと駆け込むように入った。リビングと僕の寝室は、とても近い場所にあるために、大声を出されると普通に聞こえてくる程だ。

……ごめんなさい。僕のせいだ…っ!僕のせいで怒らせた…怖い、怖いよ…。晴樹、ごめん…僕のせいで…。


「……っ」

…また嫌なことを思い出したな。

僕、晴樹を見ながら無理に微笑んだ。