暗闇に光が差す日




小学5、6年生には、あまり、いじめられなくなった。しかし、僕の心は、ボロボロのままだ。

中学1年生になり、僕はあまり人と関わらなかった。休み時間は、必ず本を読んでいた。家でも本を読んだり、絵を描いたりしてした。

「こんにちは…」

中学1年生の夏休み。僕は、部活で学校に来ていた。僕が入ったのは、美術部。絵を描くのが好きだ、と言う理由で入部した。

この部活の活動内容は、好きな絵を描く。それだけだった。…たまに、部活らしいことをしたが。

美術室の外から、運動部が練習している声が聞こえる。僕は、窓の外を眺めながら、大変そうだな…と思った。

カバンの中から、シャーペンと消しゴム、白い紙を取り出し、絵を描いていく。絵は上手くないが、描いていると、本を読んでいる時と同じで、嫌なことを一時的に忘れることが出来る。

「…絵、上手いね」

僕が絵を夢中で描いていると、僕の前の席に座っている男子が話しかけてきた。僕とこの子以外、男子はいない。

「上手くないよ」

「…そうか?」

僕は、この部活が好きだ。

中学1年生は、部活だけが楽しみで学校に行っていた。