毎年十二月二十四日の夜八時に、彼女はこの公園にその姿を表す。それを知る者はこの俺以外誰もいない。 毎年彼女とはこの公園で同じ日に、同じ時間にその姿を確かめるように俺たち二人は出会う。 もしかしたら俺が一方的に彼女に会おうとしているのかもしれない。 3つ下の彼女。その容姿はまだあどけなさが抜けきれない、あのときの幼さを感じさせる。