海辺のこの公園。冬のこの時期、この公園に足を向けるのは僕だけだろう。 誰もいないうすら明かりの中、彼女はそっと僕の隣に腰を落とす。 「お店、今日はお休みなの?」 「ああ、今日はもう店じまいしてきた」 「クリスマスなのに?」 「うん、クリスマスだからね」 「そう」