俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

小町はいつものように穏やかに微笑みながら言った。

「フローレンスさんと一緒に、食事をご用意しました。よかったら召し上がってください」

小町の口からごく普通の言葉が出たことに、少し安心する。

「ありがとう。あとでいただこう」

「あと、リリーさんにお粥を作りました。リリーさんに食べさせてあげてください」

「食べないと体に悪いよ!!」

ソファの上でお手玉をしながらアレックスが言う。お手玉はおそらく小町からもらったんだろう。

「リリーとリーが寝ているだ!静かにしろ!」

声のボリュームを抑えながら、俺はアレックスの頭を指で刺激した。

「ヒィィィィ!」

いつも以上に声を抑えるアレックスの顔は、目を見開き、鼻の下を伸ばし、大きな口を開けていて、まるで変顔をしているようだ。

「うわぁ〜…。アレックスくん、すごい顔だよ」

コーヒーを飲んでいたイワンが吹き出し、咳き込みながら言う。

「アレックス、今大事なところですのよ!集中させてくださいませ!」

笑いをこらえながら、顔を真っ赤にしてフローレンスがキッチンに立っている。その隣に立つジャックも肩を震わせていた。

アレックスを解放した後、小町が俺にコーヒーを淹れてくれた。旅館で働いているだけあって、その動作は素早く丁寧だ。