俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

俺は、ここにいることが許されて、正直ほっとしている。リリーのそばにいられるからだ。

「リー、リリーの様子はどうなんだ?」

俺が訊ねると、リーは微笑んだ。

「薬を与えて、今は眠ってるヨ。でも熱は三十九度あるから油断はできないネ」

こうして、リリーの看病が始まった。



イール病は一週間ほど熱が続く。特に一日目や二日目は特に熱が高い。こんな時こそ休まなければならないのだが……。

「リリー!だめだヨ!お前、寝ないと治らないヨ!!」

「やだっ……!ゲホッ!ゲホッ!だって…せっかくロール国に来たのに……」

リリーがイール病だと診断された翌日。リリーは朝目を覚ますと起き上がろうとしたため、リーがそれを止めている最中だった。

俺とリーはリリーの看病に専念することにした。なのでロール国観光へは、フローレンスたちしか行かない。

今日はたしか、バレエを観に行くと言っていた。

「リリー!」

隣の部屋で泊まらせてもらっていた俺も、リリーを止める。何とかリリーをベッドに再び押し込んだ。

リーの身長は百五十九センチしかない。しかし、医者という職業上、暴れたりする患者を押さえつけたりするためか力は強い。だが今回は、リリーの方が体が大きいので苦戦するようだ。