俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

「静かにするネ!!今から説明するヨ!!」

俺が止めるよりも早く、リーが怒鳴った。リビングは一瞬にして静かになる。

リーは椅子に座り、話し始めた。

「リリーの病気は『イール病』。そんなに怖い病気じゃないネ」

その病名を聞いて、俺たちは安心したように胸を撫で下ろした。

イール病は、高い発熱や頭痛、関節痛や咳などの症状が出る病気で、命に関わるような病気ではない。とりあえず一安心だ。

「ただ、感染力は強いから、ホテルに連れていくのは危険だネ。集団感染を起こしかねないヨ。だからイワン、ここで療養させていいかネ?」

リーの問いかけに、イワンはすぐに答えた。

「別にいいよ〜」

「あと、何かあるといけないから私もここに泊まってもいいかネ?そしてリーバスも」

リーが俺を見つめる。

「何でリーバスも?」

アレックスが少し不満げに言うと、リーが真面目な顔で答えた。

「リーバスは、リリーとおそらく一番接触しているネ。リーバスも感染している可能性は低くはないネ。もし、リーバスが発症しなくても、他の誰かが感染する可能性があるヨ」

「わかった。リーくんも、リーバスくんも泊まっていいよ〜」

イワンはにこやかに答える。

「イワンは三階には来ないこと!そして、みんなもここに来るのはいいけど、リリーには近づかないこと!守ってほしいヨ!」

リーの強い言葉に、誰も反論する者はいない。