俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」

「リリーさんは大丈夫何ですか?」

「もしも大きな病気だったら…」

ジャックとアレックスが心配そうな表情で客室に入ろうとする。それを、リーが「待つネ!!」と真剣な表情で止めた。

二人は固まる。リーは咳払いを一つして説明を始めた。

「リリーはどんな病気なのかわからないネ。これ以上感染者を増やさないためにも、ここに入るのは私とリーバスの二人にしたいネ!」

医者のリーの言うことに、二人は素直に従った。アレックスが大人しく指示に従ったことには、失礼だが驚いてしまった。

「……ん……。リーバス……?」

リリーが小さな声で呟く。随分と苦しそうな呼吸だ。

「リーバス、今からリリーを診るから、ちょっとの間部屋から出てほしいネ!リリーの病気は後でみんなの前で言うネ!」

リーに背中を押され、俺は部屋を出る。部屋の前にはリーが用意した消毒液が置かれており、俺は手や服を消毒し、みんなが待つリビングへと階段を降りた。

リビングは、驚くほど静寂に包まれていた。

普段明るくみんなを笑わせるアレックスも、どこか暗く落ち着きがない。ジャックはギール国から持ってきた本を読んでいるようだが、本が逆さまだ。お喋りなフローレンスも白い天井をぼんやり見つめ、小町はお茶の入ったカップをずっと持ったまま固まっている。イワンは窓の外を見つめていた。